スカウトマン・スカウト会社 給料・待遇・風俗用語解説

風俗業界のスカウトマンやスカウト会社が違法な理由とは?仕事の流れと注意点まとめ

『風俗で働く時にはスカウトマンを使わない方が良い』という話しは良く聞くと思います。スカウトマンが違法なのが知れ渡ってきたので、「私たちはスカウトマンではありません」と言ってるスカウト会社も増えてきました。

スカウトマンを利用することが何もかもダメなわけではありませんが、しっかり仕事をしてくれる方が多いかといえば、決してそんなことはありません。

スカウトマン・スカウト会社を利用して詐欺にあってしまう女の子は多いので、できれば大手の求人サイトを利用して、警察に風俗営業届出を出している店で働くことをおすすめします。

このページでは

  1. スカウトマンの仕事内容
  2. スカウト会社が違法な理由
  3. 特に注意すべきスカウト会社

について紹介します。

1.スカウトマンの仕事内容と仕事の流れについて

スカウトマンの仕事の流れは以下の通りです。

  • 路上で女性に声をかけたり、ツイッターなどで女の子を見つけて風俗店を紹介する
  • 女の子が仕事で悩んだらフォローしたりアドバイスする
  • 上記の見返りに店からスカウトバックを受け取る

よく話題に上がっているのが、店から受け取る『スカウトバック』という報酬システムです。

スカウトバックとは

スカウトマンの収入は、キャバクラを紹介した場合と風俗店を紹介した場合で異なります。

キャバクラでは支払い一回限りの買取制を、ヘルスやソープなどの性風俗店では永久歩合制が多いですね。

スカウトマンの収入として知られているスカウトバックとは後者のことで、紹介した女性の売上の10~20%が永久的に支払われる制度です。

スカウトマンを使わない方が良い理由として『スカウトバックを受け取ってるから』『スカウトバックを受け取ることによって女の子の給料が減る』ということを見かけます。

女の子の給料が減るというのはマイナー

『スカウトバックを受け取ることによって女の子の給料が減る』というのは現在では少数派です。

スカウトバックを支払っても女の子の給与から引かれるわけではなく、女の子の給与はそのままで店がスカウトマンに報酬を支払う形が主流です。

もちろん、女の子への支払いを減らしてスカウトマンに払っている店もありますし、スカウトバックの高い店を優先して紹介するということはありえます。

スカウトマンを使うメリットは「採用されやすいこと」

スカウトマンを使うメリットは『女の子が採用されるであろう店を紹介してくれる』ということです。

面接に行っても落ちてなかなか働けないという事態も防げますし、店から受け取る給料の交渉をしたり、写真を加工して写メ面接を通しやすくしてくれます。

通常なら避けたいスカウトマンも「どこの風俗店へ行っても採用されない…」という女性なら利用する価値があります。

2.スカウト会社が違法な理由

スカウトマンやスカウト会社の違法行為として次の3つは分かりやすいです。

・職業安定法違反(厚生労働大臣の認可を受けていない)
・迷惑防止条例違反(路上での声がけが地域の条例違反)
・会社法違反(会社を自称しているけど会社ではない)

路上スカウトや風俗店の紹介行為について

路上スカウトが違法というのは良く見かけますよね。多くの自治体で制定している迷惑防止条例に反しているので、繁華街での声掛けは禁止されています。

女の子を風俗店に紹介してお金をもらう行為は職業安定法に違反しています

職業安定法では「有料職業紹介事業は厚生労働大臣の許可を受けなければならない」と定めています。

(有料職業紹介事業の許可)
第三十条  有料の職業紹介事業を行おうとする者は、厚生労働大臣の許可を受けなければならない。

2  前項の許可を受けようとする者は、次に掲げる事項を記載した申請書を厚生労働大臣に提出しなければならない。
一  氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名
二  法人にあつては、その役員の氏名及び住所
三  有料の職業紹介事業を行う事業所の名称及び所在地

職業安定法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO141.html

『スカウトバックが発生すると違法、無償での紹介は合法』というのは職業安定法が根拠になってます。職業安定法違反でスカウトマンを摘発する前提として風俗店にガサ入れすることもあります。

スカウト会社は会社法上の会社ではない

スカウト会社の人たちは「会社」を自称していますが、会社法が定義している会社ではありません。

定款認証もしていなければ商業登記もしておらず、法人番号もありません。国税庁の法人番号公表サイトにもでてきません。

スカウト会社は会社名義の銀行口座がありません。個人名義の銀行口座にお金を振り込ませています。

3.絶対に使ってはいけないスカウトマンの例

使ってみないと分からないスカウトマンですが、こんな人なら関わらない方が良いという例を紹介します。

1.条例でバッチリ規制された違法行為を行うスカウトマン
路上で女性に声をかけて店を紹介する方々のことです。

2.女の子のリスクを考慮しないで提案するスカウトマン
『顔出せば稼げるよ!』『NSしたらもっと稼げるのに、なんでしないの?』と言ってくる方々です。

3.そもそも女の子を騙すスカウトマン
『女の子にはファッションヘルスだと紹介しておいて実はNSソープだった』というトラブル例があります。こういう方々は決まって『騙す気はなかった。店からはヘルスだと説明されていた』なんて言い訳があります。

4.「私たちはスカウトマンではありませんよ」と言ってるスカウト会社
自らがスカウト会社なのに「スカウトマンは危険ですよ。だから私に相談してくださいね。」と宣伝している会社があります。

スカウトマンといっても男だけではありません。「女性だから安心してくださいね」というスカウトガールも増えてきました。

騙して女の子を集めているわけですから、利用しない方がいいでしょう。

スカウトマンを使わない方が良い理由まとめ

  • スカウトマンの仕事そのものが違法行為
  • スカウトマン自体が暴力団と繋がっている可能性がある
  • スカウトマンを使っている風俗店は摘発されやすいので、身バレの危険性が高くなる
  • 紹介するだけでアドバイスなんてしない

「スカウトマンにお店を紹介してもらう=犯罪の片棒を担ぐ」ということですから、そのせいであなた自身が困ることは十分にありえます。素直に求人サイト経由で大手の風俗店で働いた方が良いでしょう。

スカウトマンは半グレ、ヤクザと繋がっている可能性もあり

スカウトマンを利用する一番のデメリットは『反社会的な勢力と繋がってしまう』ことです。犯罪行為で生計を立てている人達なのであまり関わらないほうがいいでしょう。

多くは「半グレ」と呼ばれる犯罪集団です。警察が把握している指定暴力団ではありませんが、実質的にはヤクザと同じです。

高学歴の大学生が女子学生を騙して借金を負わせ風俗店で働かせる事件がありましたが、このスカウトマン集団が半グレの代表例です。

関連:【京都】祇園で高額飲食させて風俗を斡旋したスカウトに有罪判決

違法な行為で収益を上げているわけですから、暴力団と繋がっている可能性もあります。大手のスカウトグループが逮捕された報道があると、暴力団との関係について言及されているのを見かけると思います。

関連:風俗スカウトグループ『絆』が摘発され、風俗店経営者も逮捕されました

風俗店にガサが入ると身バレの危険性がある

以前はスカウトマンが逮捕されるのは迷惑防止条例が多かったですが、最近は職安法違反で逮捕されるケースが多いです。そんな場合、スカウトマンの職安法違反を立件するために風俗店にガサが入ります。

風俗店が警察によって摘発されると、そこで働く女の子も警察署へいくことになります。そこで事情聴取を受け、身元引受人として女の子の両親に連絡が行きます。

どのような経緯で警察署に行ったかも連絡が行きますから、風俗で働いたこともバレてしまうのです。もちろん例外はありますが、原則として身元引受人は両親や親族だということを覚えておきましょう。

追記:風俗求人サイト(スカウトサイト)は違法じゃないの?

スカウト機能のある風俗求人サイトのことを「スカウトサイト」と呼ばれていますが、風俗求人サイトは職業安定法違反(有害業務職業紹介)に該当しません。

求人サイトが風俗店を紹介するのではなく、女の子が自分で風俗店を見つけるからです。きちんと届け出をしている会社によって合法的に運営されていますから、安心して利用してください。

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