- 令和元年5月29日、京都市のスカウトグループの代表に執行猶予付きの判決が言い渡された
- グループ代表には懲役3年、執行猶予4年(求刑・懲役3年)がついた。リーダー格だった同志社大生らには懲役1年4月~2年6月、3~4年の執行猶予がついた
- 「デートを重ねて仲良くなり、働いているバーで高額な酒を飲ませて支払いを迫る」手口で女子大学生らを性風俗店にあっせんしていた
- スカウト役の大半は大学生だった
スカウト組織が風俗で働かせるまでの流れ
スカウトグループ内でマニュアルを整えて役割分担していました。マニュアルまでは明らかにされていませんが、次のような組織でした。
- 四条河原町や京都駅前を拠点に女性に声をかけ、祇園(京都市東山区)の会員制バーに女性を勧誘する
- 好きになったふりをして店に誘い込む
- わざと高額の飲食をさせた上、代金を支払えなくなった女性をデリヘルなどを紹介する
- 紹介先は大阪や京都、滋賀の39店舗だった
- 同志社大や京都産業大など京都市内の6大学の学生ら約20人で構成
- 女性を店に連れてくる20人のスカウト役がおり、うち17人が大学生だった
- 京都産業大や同志社大の大学生がチームリーダーと呼ばれ、スカウト役の学生を指導する立場だった
ざっくり言えば「ナンパして好きになったふりをして店に誘い込む⇒女の子が払えない高額な飲食代を請求して風俗店を紹介する」という仕組みです。
風俗店を紹介された時点で警察へ相談するのをおすすめします。高額な飲食代はその後の犯罪を目的としたものなので払う必要がありません。
【参考】執行猶予付きの懲役刑が出ている
声をかけた女子大学生らを性風俗店に紹介したとして京都市のスカウトグループが摘発された事件で、職業安定法違反(有害業務への職業紹介)に問われたグループ代表の****被告(24)に対し、京都地裁は29日、懲役3年、執行猶予4年(求刑・懲役3年)の判決を言い渡した。
この日は****被告のほかに、いずれもリーダー格で同志社大生の****被告(21)と****被告(21)ら5人の判決もあり、懲役1年4月~2年6月に、それぞれ3~4年の執行猶予が付いた。
【参考】スカウト役大学生は会って好きになったふりをして店に誘い込んでいた
捜査関係者によると、スカウト役は街頭を1人で歩いている女性を狙って声をかけ、その後も会って好きになったふりをして店に誘い込んでいた。専門学校生の女性は約120万円、大学生の女性は約80万円までつけが膨らみ、風俗店で働いて返すよう促されたという。
【参考】同志社大学ではスカウトに加担しないよう求める立て看板を設置
同志社大は事件後、キャンパス内にこうした事件に加担しないよう求める立て看板を設置。今年4月、入学式後のオリエンテーションで新入生に対し、「卑劣な組織的行為で、慙愧に堪えない」と事件を説明するとともに、キャンパス内で勧誘行為を目撃したら大学に連絡するよう求める文書を配った。
【参考】 2019年01月16日に逮捕された
京都市内の繁華街で声をかけた女性に高額な飲食をさせて借金を背負わせた上、性風俗店にあっせんしたとして、京都府警生活保安課と東山署などは16日、職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで、京都市下京区室町通仏光寺上ル、バー経営の男(24)や事件当時少年だった上京区の大学生(20)ら男4人を逮捕した。
2017年10月以降、大阪や京都、滋賀の39店舗に約260人をあっせんしていたという。
逮捕容疑は共謀し、昨年1月23日と3月20日、京都市内の21歳と19歳の女性2人を大阪市のデリバリーヘルス(派遣型風俗店)に紹介し、雇い入れさせた疑い。